あなたの工具につくドリル刃は、どのタイプのシャンク?

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あなたの工具につくドリル刃は、どのタイプのシャンク?

穴を開ける電動工具のうち、対象物をコンクリートに特化した製品には、主に、振動ドリル、ハンマードリル、ダイヤモンドコアドリルがある、ということは前回お話しました

どの電動工具も、刃の部分と、機械の部分が分かれるようになっていまして、ドリル刃の軸を電動工具側に固定して、ドリル刃を回転させて穴を開けていきます。

そして、そのドリル刃の軸のことを「シャンク」といいまして、そのシャンクのタイプと電動工具側のタイプが一致していないと、ドリル刃をきちんと固定ができないので、穴を開けることができません。

ですので、お持ちの電動工具が、どのタイプのシャンクのドリル刃を使用するのか、把握してドリル刃を購入して下さい。
不要な買い物は、それだけ利益を削っていきます。
不要な経費はかけずにいきましょう。

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ストレートシャンク

ストレートシャンクは主に、振動ドリルで使用されます。どんな形状かというと、断面が丸い棒になっていて、先端から軸まで同じ径です。
機械側の固定部分はチャック式という方式で、丸棒を3方向から締め付けるような構造になっています。

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ストレートシャンクの一種に、ノス型シャンクというモノがあります。ストレートシャンクを固定するチャックは、10mmもしくは13mmまでしか固定できず、ストレートシャンクではこれ以上の穴は開けられなくなってしまいます。

ですので、機械に差し込む部分は10mmまた13mmの径で、刃の部分から段差がついて太くなっているドリル刃があります。これをノス型シャンクのドリル刃といいます。

ノス型シャンクのタイプのモノを使うと、より大きな穴を開けることが可能になります。

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六角軸シャンク

六角軸シャンクには、六角軸の太さでいくつか種類があります。
6.35mm、13mm、17mm、21mm、30mmとありますが、ドリルに使用するのは主に6.35mmと13mmです。
6.35mmは、主にインパクトドライバで使用されます。
軸の途中の凹みが引っかかって機械から抜けないようになっています。

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13mmは、主にハンマードリルで使用されます。
軸の途中のでっぱりが引っかかって機械から抜けないようになっています。

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SDS-PLUSシャンク、SDS-maxシャンク

SDSシャンクは、ドイツの総合機械メーカーのBOSCH社が開発した、ドリルのシャンクのタイプで、SDS-PLUSシャンクとSDS-maxシャンクがあります。

シャンクの径が、SDS-PLUSシャンクは10mm、SDS-maxシャンクは18mmですので、SDS-PLUSシャンクは比較的細い径で、SDS-maxシャンクは比較的太い径で使用されることが多いです。

SDSはドイツ語で「Steck,Dreh,Sitzt(差し込み、回すと、固定される)」の略だそうです。

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<マックス SDSプラスビット DB-10.5×160(SDS) DB92046>

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<マキタ 超硬ドリル A-17500 径18mm SDSマックス>

その他のシャンク

その他にもいくつか、シャンクの種類があります。
特にコアドリルはメーカーによってかなりバラつきがあります。
Aロットネジ、Cロットネジ、M27ネジ、M18ネジ、ユニファイネジなど、多岐に渡ります。
ですので、機械と同一メーカーのダイヤモンドコアを選択することが多くなりますが、ネジ交換をするアダプター(レジューサーと言います)もいくつか用意されていますので、機械とコアで、違うメーカーを使いたい場合は、選択肢の一つに入れても良いと思います。

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<マキタ レジューサー SC00000456>

他にも、いくつかシャンクの種類がありますが、まずは上記のものを覚えておいて、ご自分のお持ちの機械工具がどのタイプのシャンクのモノなのか、把握しておきましょう。
一度把握すれば、あとはドリル刃を購入するときにそれを指定していただけば、問題なくご自分の欲しいドリル刃が選択できます。
ぜひ一度、ご自分の機械工具をご確認ください。商品は、ネットショップをご覧下さい。

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文責:加藤

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