SUGIFESに行ってきました!(前編)
去る2016年7月2日、日本最大の建築金物の商社の1つである、杉田エース株式会社の年に1度の展示会「SUGIFES2016」に行ってきました。
杉田エースの創業者の杉田三郎氏は、弊社加藤金物の所在地、愛知県豊橋市のご出身で、それが縁で弊社は杉田エースと古くからお付き合いさせていただいています。
そんな縁もありまして、私加藤は毎年SUGIFESに行って、新商品の情報や、業界の動向を勉強させていただいています。
「SUGIFES」には毎年、非常に多くの建築金物関係のメーカーが出展されています。
そんな多くの出展社の中から、今回、私が特に気になったメーカーをご紹介したいと思います。
初めは、ナカ工業です。ナカ工業は、手摺や階段用ノンスリップ、衝撃吸収材や点検口、避難器具などを製造している、1932年創業のメーカーです。
ナカ工業の中で目を引いたのは、降下型避難機器「UDエスケープ」です。
マンション等の大きな集合住宅には通常、下の階に避難できるようにベランダに避難器具が設置してあり、それは吊り下げはしごタイプや救助袋タイプが一般的です。
しかし、体力的にはしごを降りる事ができない人や、手足に怪我を負っている人、また小さいお子様を抱いての避難には、それらのタイプは不向きです。
そこでこのような場合でもスムーズに避難できるように、と考えて開発されたのが「UDエスケープ」です。
この「UDエスケープ」は、実は開発段階から各所の展示会で何度か展示されていましたので、各業界から非常に注目されていまして、2015年にはテレビ東京のワールドビジネスサテライトでトレたま年間大賞を受賞されました。
「UDエスケープ」は、避難機器として開発されましたが、2016年7月現在、まだ特定機器評価の認定を取得しておらず、現時点では避難器具としては設置することはできないため、任意設置となります。
とはいえ、さほど遠くないうちに認定を取得すると思いますので、いずれは老人ホームや身障者施設の避難器具として主流になっていくのではないでしょうか。
明日も引き続き、SUGIFES2016の出展メーカーを紹介していきます。