刈払機で上手に草刈り
刈払機とは、一般的には草刈機と呼ばれている、主に雑草を切るための機械です。
以前はエンジン式と電動式が主なラインナップでした。
電動式は電源コードが邪魔なため、あまり普及せず、使用されるほとんどがエンジン式でした。
<マキタ Uハンドルタイプ MEM427T>
しかし近年、充電バッテリーの性能が向上してきたことにより、充電式の刈払機がかなり
普及してきました。充電式は、電動式のようにコードを引っ張る必要がなく、
またエンジン式のように燃料やオイルを投入したり、エンジンのメンテナンスをする手間がなく、
簡便で良いのですが、以前のものはバッテリーの容量不足のため長時間の使用ができず、
またパワー不足でヘビーユースには適さず、簡単な草刈にしか使用できませんでした。
しかし、バッテリーの性能が急速に向上し、これらの欠点が改善されたため、
エンジン式と遜色なく使用できるようになり、普及し始めました。
また、18Vのバッテリーを2個連装して使用するタイプも開発され、
バッテリーの使いまわしの幅も広がって、更に普及が加速しました。
<日立工機 CG36DAL>
充電式の普及により、更に使用されるようになった刈払機ですが、草を切るものですから、
使用する際にはいくらかの危険が伴います。草を刈るのに便利な刈払機ですが、使用することによって
怪我をしてしまっては、元も子もありません。以下に注意すべき点をいくつかご紹介します。
1.保護具(特にメガネ)を着用すること
刈払作業では、地面に石、ビン・缶・ペットボトル等の容器、電線などゴミ等、雑草以外のものが
隠れている場所で作業することがほとんどです。このような場所では、これらの異物が
刈刃やチップソーに当たり、当たったものがあらぬ方向へ飛んでいくことがあります。
刈刃やチップソーに直接当たって怪我をすることよりも、飛んできたものに当たって怪我をする
ケースが非常に多いのです。
ですので、長袖、長ズボン、軍手はもちろんですが、特にメガネは忘れずに着用して下さい。
眼の怪我は、様々な怪我の中でも大きな怪我の一つです。最悪の場合、失明することもありえます。
防塵メガネが最善ですが、防塵メガネがない場合は、普通のメガネやサングラス、ダテメガネでも
構いません。何らかのメガネを着用して下さい。
<タジマ ハードグラス HGO-1C>
2.安全カバーを装着して使用すること
刈払機は、基本的に、完全カバーを装着した状態で販売されています。
安全カバーが装着された状態が、使用する際の状態です。
しかし、安全カバーを装着した状態で、刈払い作業を行うと不便を感じることが多いと思います。
安全カバーと、刈刃やチップソーの間に刈った草が挟まって動きが悪くなったり、
つる草が刈払機に巻きついたりしてしまうので、安全カバーがなければスムーズに動いて
もっと効率が良いのに、と思うことがあるのではないでしょうか。
しかしやはり、怪我をしては元も子もありません。作業は安全第一で、行わなくてはなりません。
安全カバーは当たり前ですが安全のためにあります。安全カバーを装着しておけば、
草以外の異物の飛散が減り、怪我を減らすことができます。
刈払機を使用する際は、必ず安全カバーを装着して下さい。
以上のように、危険を伴う刈払機ですが、上手に使用すれば、非常に便利な道具です。
安全に十分留意して、正しく使用して下さい。