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足場の倒壊事故にはくれぐれもご注意を!
テレビや新聞などの報道で、台風の時や冬場の強風などに、工事現場の足場が倒壊している事故を目にすることが時々あります。
もちろん、安全対策が施されていても起こってしまう不可抗力の事故もあると思いますが、
適切な安全対策を講じていれば防げた事故も少なくないのではないでしょうか。
足場の倒壊事故の原因
このような足場の倒壊事故は、足場と建物本体を固定せずに作業を進めたことがほとんどの原因です。
足場は本来、非常に不安定なものであり、建物本体との固定が必要なことは、建築業界に携わったことのある方ならば誰でもわかることです。
しかし、無理なコスト削減や工期の短縮などの理由から、足場の固定を軽視してしまうケースがあり、その結果、足場の倒壊事故が後を絶たない状況にあります。
特に、改築の現場では、足場の固定を怠り、事故を引き起こすことが多いように感じられます。
例えば、既に完成したRC造の壁に新たに穴を開けてアンカーを打ったり、鉄骨造や木造の壁に下地材を狙って金物を固定する場合、手間がかかることがあります。
また、仕上がった外壁に穴を開けることを避けるために、足場の固定を軽視する場合もあります。
しかし、このような手間を省くことは、足場の倒壊事故の要因となり得ます。絶対に足場の固定作業を軽視してはなりません。注意が必要です。
足場を固定する金物
足場を固定するためには、さまざまな種類の金物があります。
足場側では、一般的には「壁つなぎ」と呼ばれる金物が使用されます。
足場自体は基本的に同じ仕様のものが使用されるため、共通の金物が使われます。
建物側では、その構造に応じてさまざまな足場をつなぐための金物が使用されています。
例えば、RC造の場合、通常は壁つなぎを固定するためのインサートを壁に事前に埋め込むことが一般的です。
あと施工の場合は、メネジのアンカーを打ち込みます。
鉄骨造や木造の場合、外壁の下地材を探し、それにアシバツナギと呼ばれる金物を打ち込み、
それを使って壁ツナギを固定することが一般的です。同様に施工する場合も同じですが、
施工前には下地材の位置や種類を正確に把握してから作業を行うようにしてください。
下地材がない場合や強度が保てない下地材を使用した場合、アシバツナギを打ち込んでも効果がなく、
逆に足場の倒壊の原因となりかねないので、細心の注意を払ってください。
ALCや成型板の場合、足場つなぎ用の金物を壁の背面にあるアングルや柱などの鋼材に溶接して
事前に固定する場合があります。また、施工時には背面の鋼材を目指してアシバツナギの金物を
ドリルネジなどを使用して固定する方法や、ALCや成型板に直接ビスなどを使って金物を固定する方法があります。
ただし、ビスが振動などで緩む可能性があるため、できる限り前者の方法を選ぶことが望ましいと考えられます。
どんな工事であっても、足場を構築する際には、必ず足場が倒壊しないように、
確実に固定することが重要です。そのためには、加藤金物で販売している適切な金物をご利用ください。
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